読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

C'est ma vie. シンプリスト凪

R45、凪の、暮らしと心のシンプルライフガイド。

実家を売りに出した話。

シンプルな思考・行動

今日は私のシンプルライフの原点となった話をしたいと思います。

 

私が小学校低学年の頃、

父と行った本屋さんで、

こども向けのインテリアハウツー本に出会った事が、

私のインテリア好きの始まりでした。

暇さえあれば読んでは、

自分の部屋をあれこれいじっていました。

 

小学校高学年の頃。

「私の個室」という部屋の実例を紹介する、

ティーン向き「プラスワンリビング」的な雑誌が刊行され、

隔月発売のその雑誌の発売日を、

本当に楽しみにしていました。

 

私の10代は、インテリアに凝りに凝る時代。

将来はインテリアコーディネーターになりたくて、

雑貨店や家具店で働くのが夢でした。

 

進学のため実家を出て一人暮らしをスタートした時も、

自分だけの空間を好き放題いじれることが楽しかった。

子供は勝手に親元を離れていっちゃいますね。

今となっては、自分もそうだったのだと思います。

 

そうして実家は、姉弟全員が巣立ち、

父も実家とは離れた場所で商売をしていたので、

5人家族が暮らした大きな家は、

母が独り暮らすだけになりました。

ひとりでは広過ぎましたし、

人が減ったその家は、

みんなで暮らした思い出があちこちに思い出されて、

母は余計にさみしかったと思います。

家族で話し合った結果、

実家を売りに出すことになりました。

 

今の私なら、

大きな家なんて不要、

コンパクトライフ大賛成!と、手放しで喜ぶと思うのですが、

当時の私は、

育った家が無くなること、

思い出の品物や家財道具を処分することが、

苦しくて悲しくて仕方がなかったです。

出来れば売れて欲しくないと思っていました。

 

でもあっけなく、実家は売れてしまいました。

家を明け渡すまでの間に、

家族が片付けのために集まれたのはたった1日。

父と母が若くして建てた家。

15年分の家族の思い出が詰まった家の荷物は、

トラック何台分かの「ゴミ」となり、

たった1日で、

家は空っぽになってしまいました・・・・。

 

f:id:cestmavie:20160112091131j:image

 

小さい頃から片付けが好きで、

今でも毎日のように楽しんで片付けをしている私ですが、

あの時の実家の片付けは、

全然楽しくなかったし、

終わった後も爽快感など無く、

虚無感と無常感に満ちていました。

 

長年の暮らしの相棒たちが、

トラックの荷台に山積みにされてゴミとなっていく・・・。

月日をかけて、

あの光景の衝撃を消化していく中で、

あの片付けから学んだことは大きかったんだと、

今は思えます。

 

当時の家も、暮らしを支えてくれたモノも、

全部なくなってしまったけれど、

私は今幸せに生きているし、

親姉弟もそれぞれの場所で、

幸せに生きている。

天に帰った父以外は、

会えないわけじゃない。

場所がかつての実家ではないだけ。

 

体と命と、

トランクひとつで持ち歩けるくらいの小さな荷物、

それぐらいあれば、

人間は十分幸せだと思えるのです。

 

モノが無くなっても、

思い出や愛情はいつまでも残っています。

むしろ、記憶、感情こそ、

絶対消せない大切なもの。

息子の心に、

たくさんの愛にあふれた記憶を刻んであげたいなと思うのです。

 

あの経験をしたからこそ、

それに気付けた。

モノを持ち続けなくても大丈夫なんだと、

自身を持って思えるようになれたんだと思います。

 

凪 


にほんブログ村