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C'est ma vie. シンプリスト凪

R45、凪の、暮らしと心のシンプルライフガイド。

子供の英語教育。インターナショナルスクール出身ママの鳴らす警鐘が身につまされる。後編。

 

 昨日の記事、前編からの続きです。

 

それまで私の周りには、

インターナショナルスクールに子供を入れたいママは大勢居ても、

自分がその環境で大人になったというママは居ませんでした。

 

そのママはハーフです。

歳は私と同世代で、子供も一歳差です。ご主人は日本人。

 

お父さんが外国人、日本で今も会社を経営しています。

そういう生まれもあって、自然とインターナショナルスクールの道へ。

ただ、日本人であるお母さんはとても苦労したそう。

連絡事項など、当たり前ですが全て英語。

いくら旦那様が外国人でも、子供の事はどうしても母親が中心、

英語ネイティブではない母親は大変だったそう。

 

それ以上に苦労したのは、お金。

経営者ではあったものの、インターの保護者のそれは、想像もつかないセレブな世界。

そのママいわく、「うちなんて下の下。」

芸能人や、師業や、大手経営者の子息だらけ。

ただでさえ、年間200万からかかる学費。友達つきあいをするのもヒーヒーだったそう。

 

まあそのママもハーフ枠だから、まだ良かったのかも知れません。

 

中には、日本人夫婦の子供も居るわけです。

当然ですが、英語はペラペラ。

けれども学年が進んで、大学進学となった時に、

インターのカリキュラムで学んだレベルでは、日本の優秀な大学に入れない子も出てくる。

インターは日本の教育機関でないので、特別枠のない大学は受験資格すらありません。

当然、流れは留学となる。

でも、海外の名門校にはやはり手が届かない。

英語圏へ行けば、見た目も文化も完全なマイノリティー。

誰だって英語話者なんだもん、日本では強みに思えた「話せる」という利点はゼロに等しい。

 

かと言って、いまさら日本社会のしくみにもなかなか戻れない。

 結局、多くの同級生が英語圏へ渡り、

そのままそこで就職や結婚し、今も海外に暮らしているそうです。

 

ハーフや、外国に拠点を持てる家庭の子供ならまだいい。

そうではない、普通の、ちょっとお金があったレベルの日本人夫婦の子供は大変です。

とくに武器となるスキルも学力も持たされず、

日本社会を出るという消極的選択を迫られ、

縁もゆかりもない、親類も居ないような場所で、

一生を送ることになってしまったのです。

彼女の言葉を借りれば、それはまるで、日系移民一世の生涯だそうです・・・。

 

女の子はまだ結婚という道もある。

けれど男の子の同級生は、親の跡継ぎになれた子以外は、

日本社会で本当に成功している人は多くはないそう。

 

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 厳しい現実は、中の人にしか分からないこと。

私は衝撃を受けましたね。

インター出たら安泰だと思っていたのに、実情はこんな苦労もあるんだなと思いました。

 

それ以来、あくまでも英語はセカンド、英語文化もセカンド、

日本社会を長きにわたって生き抜けるメンタルと、基礎学力と常識力、

それを身に着けさせる事が、息子の子育てにおける私の第一目標となりました。

 

 最近もそのママと会ったのですが、

日本人なら当たり前に知っている、歴史や漢字を知らなくて、今さらながら困っていると。

今、彼女の娘さんは日本の私立中学1年生ですが、

社会科や国語など、勉強を教えられなくて本当に困ったと言っています。

 

 普通、ネガティブ情報は、なかなか外部には話したがらないと思います。

自分がインターの環境で生きてきたからこそ、

娘さんには日本の教育環境を選んだ彼女の鳴らす警鐘は、

早期英語教育に盲信する親たちにとって、決して無視は出来ない体験談だと思います。

それでも、どの程度までやらせる、やらせないは自由ですけどね。

 

最後に。

英語という教科が出来ると、(今のところ)大学受験には有利です。

なぜなら、例えばある有名私立の入試は、英語200点満点。

数学や国語100点満点の倍です。

 

では就職はどうか。

企業はおおっぴらには言いませんが、指定校推薦枠というものがあり、

旧帝大と、私立では早慶の学生のみ、水面下で採用しています。

(キャノンは堂々と、大学ごとの面接日を設けてきました。)

「英語が堪能な子供」が多く進学する、東京外語や上智はその中に入っていません。

日本の一流企業の欲しい人材が、英語力第一ではない事は、このことからも見て取れます。

 

 凪


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