C'est ma vie. シンプリスト凪

R45、凪の、暮らしと心のシンプルライフガイド。

ブラック部活問題の根源はどこにある?打開策は無いのか?

 

ここ数年、にわかに議論が持ち上がってきているブラック部活問題について、

我が子が正にブラック部に所属していた経験から見解を述べたいと思います。

私のブログ史上最大の長文になりますので(2500字越え)、

お時間無い方は、お引き返しくださいませね。

 

この問題の視点は、2つの方向から見る必要があります。

まず教師の側から。

顧問をやるやらないを事実上選ぶことが出来ない点、

土日も練習や試合で潰れ、私生活もままならないという点が問題となります。

 

一方、生徒側から見た問題点は、

部活に全員加入が基本である点、

休部や退部により内申書への心象の悪さを心配する点(これは都市伝説です)、

平日はおろか土日も練習や試合で、

体力は奪われ続け、勉強に身が入らず、家庭での時間も十分な休養も取れずといった点。

 

どちらの立場から見ても、明らかに部活動をやり過ぎなのが問題の根源でないかと思います。

 

息子が中学生の時に所属していた運動部は、学校の中で一番厳しい部でした。

指導方針も、拘束時間も、休みの無さも、まさにブラック部活そのもの。

 

顧問は独身の若い教師で、この競技では大学時代までかなり活躍していた人。

家庭を持っていないから、部活バカになれる状況。

昭和世代にしごかれてきた人だから、当然指導は厳しく、

子供達への言葉や態度には、正直、善悪のボーダーギリギリの部分がありました。

ひと言で言って「古い!!」と私は個人的に思ってました。

息子達の数個上の時代に、生徒達への行き過ぎた発言で問題になり、

保護者の前で土下座したという曰く付きの顧問でした。

 

練習量は成長期の子供達には明らかにオーバーワークで、

故障者も入れ替わり立ち替わり出ていました。

例えケガをしても休みは最小限しか認めず、見学でチームに帯同させていました。

 

そんな顧問の方針と人間性に私は危険を感じていたので、

大事故にならない為に、応援にかこつけてしょっちゅう部活を観に行ってました。

親が居るのと居ないのとでは、わずかですが顧問の子供達への態度も違う。

それは息子達からも証言を得ていたから、子供達を守る為に行き続けました。

最初は私ひとりだったけれど、見守りの輪はだんだんと広がって、

気が付けば多くの保護者の皆さんが、

「安心して取り組める部活への支援」に参加してくださるようになりました。

親が関心や危機感を持てば、学校は変わるんだと実感しました。

 

練習量に関しては、相変わらずのオーバーワークに変わりなかったですが、

精神的に追い詰めるようなブラックな発言や態度は減り、

あくまで技術が向上するための指導へと移行していったように思います。

 

元々、強くする指導は出来る人ではあったので、チームも毎年良い成績を修め、

子供達はスポーツ推薦を頂いたり、地区選抜に選ばれたりもしています。

これはオーバーワークしたからこその結果かも知れません。

ブラック部活に歯を食いしばって付いて行ったからこそ、

勝ち取る事が出来たチャンスかも知れません。

ですが、うちの子は推薦を頂いた強豪私立へは行きませんでした。

推薦を断った時、顧問は「お前バカだな、後悔するぞ。」と吐き捨てるように言ってきましたが、

私も息子も、決意が揺らぐことも、もちろん後悔することも無いと確信していました。

人間的に信頼していない顧問に人生を指図されるのなんてまっぴらご免でしたし。

 

強豪私立へ行かなかった理由は、QOL=クオリティーオブライフです。

中学時代は、部活以外何も出来ない生活、

部活の顧問により精神的に常にメンタルを脅かされているような生活、

(ここには書ききれませんが、部活を離れた学校生活でも理不尽なパワハラを受けていました。)

勝つ事だけが目標で、上手くなることの喜びや仲間との絆など、

本来のスポーツの楽しさをすっかり置き忘れた部活生活に嫌気がさし、

好きだった競技そのものも嫌いになるくらいでした。

高校では、競技を好きだった気持ちを思い出したい、

仲間と楽しく取り組み、部活だけじゃなく、勉強も、恋愛も、バイトなど郊外活動も、

バランスよく高校生らしい生活をしたい、そういう想いが一番でした。

そして息子は今、その想いを実現出来る高校で競技を続けています。

 

野球などでは顕著ですが、現在、正直言って高校の部活は、

強豪私立に進まないとその先の選手生活への展望は望めない時代だと思います。

そもそも、ほぼ無料でやれる公立学校の部活動にそこまで望むのは無理があると思います。

 

中学校、高校の部活動スポーツは、

体力の向上や行儀作法を学ぶ場所、生活リズムの維持、

クラス以外の子供の居場所、生涯スポーツにつながる基盤を作る、

これくらいの役割で十分なのではないかと思います。

 

保護者の中には、もっと練習時間を増やせという人もいます。

元々、脳筋な顧問だと、こういう保護者の声にはすぐ動く(笑)

やり過ぎて欲しくない保護者や生徒がいる一方、

一部のやらせたいステージ保護者のせいで、ブラック部活が減っていかないのも事実。

あのね、そんなにやらせたいなら、部活動ではなくクラブチームでやらせなさいよ。

お宅の子の為のチームじゃないんだから。

部活動はあくまで、学校生活の一部に過ぎない。

人生かけてやりたい人は、お金払って外部でやってほしい。

若くしてオリンピックとか行く人は、ほとんどそうだよね。

勉強も同じ。いい学校行きたいなら親がお金払って勉強させる環境を用意するでしょう。

 

卓球、水泳、スケート、柔道、体操・・・。

子供をスポーツエリートに育てたいなら、

部活ではなく民間でやる方が近道なのは、今では誰もが知るところ。

中体連、高体連の開催する試合に出る事で優秀な選手が見い出される、

クラブチームが無かった頃からの古い仕組みが、

脳筋顧問とステージ保護者によるブラック部活をはびこらせる温床だと思います。

 

これからのスポーツ界は、

エリート育成システムと部活動でのスポーツ体験を切り離すべきだと思います。

住み分けが必要。

どちらのレールに乗っかるかは、子供自身が決めればいいんだし。 

そして親としては、子供の心身の健全な成長、

そこからずれていかないように部活を見守る必要があると思います。

 

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