「子供のため」と思い込んで、自分の理想を押し付けていませんか?
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「子供のため」
親なら誰しもゴールまでの最短距離を走らせたくなるもの。
そして、手取り足取り、口出し金出し、
なんやかんや、やらせる。
続かないと、うちの子は根気がないとか、集中出来ないとか、
子供の目の前でグチる。
習い事や学習が続かないのは、
子供が本当にやりたい事、やりたい方法ではないからです。
幼いうちに、やりたい事が明確な子供なんてほとんど居ません。
続かないと嘆く前に、無駄な挫折感で子供を傷付ける前に、
何かを始める時は、しっかりと時間をかけて、
子供の本当の気持ちを感じとりましょう。
その時に、親のテンションが高過ぎると、
子供は親の期待に応えようとする生き物なので、
自分の気持ちではなく、親の夢に簡単に乗っかってしまいます。
親の夢を自分の夢と勘違いしてしまうのです。
これが危険で、後々になって、
本当は自分のしたいことじゃなかったと子供が気付いた時、
親のせいだとけんかを売ってきます(^^;
では、子供に選択させる時、親はどういう態度でいればいいのでしょうか?
まず、テンションは低めに。
才能があってもおだて過ぎは禁物です。
子供のファンクラブのように、キャーキャー言わないでください。
「自分で決めていいよ。あなたが決めたなら、出来る限りの応援はするよ。」
親の目から見て、
それが果てしないサクセスストーリーが必要な道だとしても、
または社会の主流から外れるような道だとしても、(法に触れないレベルね)
子供の選択を尊重すること。
自分で決断し、足を踏み出させること。
これをどんな小さなことでも、徹底してやらせていくことです。
子供は歳を重ねるごとに、
自分で決めたことは、自分で考えて、すすめていけるようになります。
のちのち、残念ながらその目標を変える選択となっても、
自分の決断したこと、誰のせいにも出来ないことで、子供は自己責任を学びます。
子供の人生を歩むのは、子供の人格です。
たとえ親であろうと、その人格に土足で入っていっては、
軋轢を生みこそすれ、良い結果は生まれません。
普段の生活から、ニュースや本、体験を題材に、
子供のまだ見ぬ世界を話して聞かせてあげてください。
たくさんの国、人、職業、生き方、
幸福なことも悲惨なことも、
事実の中から何かを子供に感じさせてください。
子供の頃、祖父や祖母が話してくれたこと、
憧れの人が話してくれたこと、
外国の人と話したこと、
その体験は好奇心となって、自分の視野を広げていったでしょう?
これが本当の意味での選択肢を与えるということです。
親が子供に用意するのは、
すでに行き先(ゴール)が決まった電車ではなく、
たくさんの電車が出発するターミナル駅です。
子供はターミナル駅に立ち、どの電車に乗るのか、自分で選ぶのです。
親が無理やり電車に乗せても、子供はまたターミナルに戻ってきてしまいますよ。
サッカー選手、一流企業、有名大学、アイドル、
電車の行き先を、親が先に書き込んでいませんか?
行き先は、
大人が話して聞かせてくれた「広い世界」の中から、子供が自分で書き込むのです。
凪