暇を幸せととる私と、暇を耐えられないという友。
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連休に、学生時代からの旧友3人でランチをした。
同じ学校を出たのに、現在は三者三様、全然似ていない境遇となっている。
ひとりは二人の子持ちのシングルマザー。
国際離婚組なので、ハーフの子をふたり連れてアメリカから帰国後は、
自分だけが稼ぎ頭だと、バリッバリに仕事しているMちゃん。
もうひとりはバツイチ小無しシングル。
既に親も逝き、なんのしがらみも無く、自分の好きな事をして生きてるKちゃん。
私は既婚の子持ち主婦、この年代では多数派の側なんだと思う。
Mに、
「仕事をほとんど辞めちゃって、毎日暇じゃない?
私も転職活動の間、半年働かなかったけれど、暇で暇で死にそうで、
早く働きたくてしょうがなかったよ~。」って言われた。
私が、
「最近までさんざん昼夜休みなく働いてきて、
暇な事、時間がある事がなにより幸せだと気付いたんだよ~。
収入は減ったけど~。」って言ったら、Mは全然ピンと来ていなかったよう。
時間がある事がなにより幸せ
この感覚や価値観は、まだまだ少数派なのかもな~って思った。
独身謳歌組のKも、暇さえあれば誰かとSNSででもいいからつながっていたい人。
毎晩飲み歩いているし、お茶中も、度々スマホが出てくる、忙しそうだ。
Mの場合はシングルマザーだから、もちろん絶対仕事を続けなければならないんだけど、
彼女の実家はとても裕福だし、
離婚後の帰国時は実家に子育てから住まいまでお世話になってた。
しかもふたりの子ももうだいぶ手が離れ、あと2、3年もすれば巣立つ。
仕事大好きなMにもいずれはリタイヤの時が来る。
私が少し早かっただけで、いずれMも暇になる。
「その時、暇が出来た時、何するの?」と聞いたら、
何にも思いつかないとのこと。
「ヤバい、どうしよう~。」と困っていた(笑)
う~む。Mの生き方は完全男性寄りだな。
リタイヤ後したいことが見つからない男性が多いようにね。
試しに「孫の面倒でも見たら?」と言ったら、
Mは子供やその未来の家族の世話もごめんらしい(^^;
仕事を続けているMはすごいと思うし、
結婚をしたいのかしたくないのか、出来るのか出来ないのか、
「自分でももう分からない。」というKは、今も一番華やかで、女現役感出てる。
早めのセミリタイヤを選択出来た私も幸せではあるのだけど、
MもKも、私の今の暮らしに成り代わりたいと望んでるわけでもなくて、
幸せの価値観はホント、人それぞれなんだなぁ~って思った出来事だった。
なんか、この文章だけ読むと、
お互いが自分の立場がより幸せだとマウンティングしている女たち、
実は仲が悪いんじゃないの?って感じるかも知れないけれど、
全然、そんなことはない。
似ていない者同士、お互いの生き方を聞いたり話したりはすれ、
自分の価値観で善し悪しの判を押さない人の集まりなので、
卒業後20年以上、ずっと良好な関係でいられるんだろうなと思う。
お互いがお互いの生き方を尊重し、遠くから応援している。
そして時々、こうやって集まっては、
違う価値観の勉強会(笑)を楽しんでいる。
逆に、似たような境遇の人同士の方が、色々比べちゃったり、
違いが気になっちゃったりするのかも知れないね。
人生の正解不正解は、人それぞれ。
自分は自分の正解を探せばいいんだ。
凪
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