夢と現実、あなたはどちらが大切ですか?
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小さい頃から歌うことが好きで、
中学生の頃にバンドを組み、
学生時代はずっとバンドでボーカルをしていた。
お年頃になって、
バンドをしてる女は全然モテなくて(^^;自分の路線をモテ系の女子に変えた。
ああいうキラキラモデルとそのライフスタイルや持ち物を必死で真似た。
でもやっぱり、自分の好きな事が心の底から呼ぶ声はやまず、
結局は歌う事に戻った。
メジャーなミュージシャンのライブを観ては、
こんなに何万人も熱狂させるって、どんだけ気持ちいいんだろう、
自分もその何分の一でもいいから、多くの人を熱狂させたいって思った。
色々なジャンルの音楽を歌っていたけれど、
やっぱり日本語で、日本人の心に届く歌詞を歌うのが好きだった。
ステージで想いを込めて歌って、その想いがお客様の人生と重なった時、
涙してくださる人、手をたたき声援をくださる人、
感動した、また聴きたいと言ってくださる人・・・。
そんな出会いやお言葉がうれしくて、
音楽から得る自己肯定感は、私をとても満たしてくれた。
歌で人々を笑顔にしたい、幸せにしたい、それが私の幸せ。
自分のライフワークはこれ、自分の居場所はここだと、思っていた。
実に青臭く、薄っぺらいと、今は思う。
その気持ちや憧れは今もあるけれど、
多くの人を幸せにするためには、
今、目の前にいる大切な人を幸せにすることから始めなきゃいけないと思う。
たったひとりの人すら幸せに出来ないで、
多くの人の心に響くメッセージを伝えられるわけがない。
かつて私が感じていた充実感は、自己満足の域を出ていなかったということだ。
夢は大ホールだとしても、現実にそばに居る人を本当に幸せに出来ているかと自分に問うて、
私は自分のホームを見つめ直す事が出来た。
私の場合は音楽だったけれど、
これは誰にでも、どんな仕事、立場にも置き換えられることだと思う。
子育てや夫婦のゴタゴタだって。
夢と現実を並べた時に、
とかく人は、現実を嘆き、さげすむ。
夢ばかりを見て、現実から目を背ける。
けれど、現実の一瞬一瞬を固めていくことが、夢へ到達するための唯一の道なのだ。
現実を飛び越しては、夢に続く階段は上れない。
私は私の出来る事で、場所で、大切な人を幸せにする。
凪
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