本当のシンプルライフは、色々買ったからって作れるものじゃない。
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最近読んでる本です。
息子とブックオフへ行った時、
「これ。」と息子が選んでくれた本。お母さんの好み、熟知してますわ。
しかも108円。ナイス過ぎるぜ息子。
著者。裕福なお暮らしのご様子。
けれども、ご年配の人らしく、モノを使い切ることを説いています。
特に、ご自身がコレクションしている刺し子の布のエピソードにそれは表れています。
モノの無い時代、身分の差で持ち物が厳しく制限されていた時代に、
庶民は幾度も幾度も藍の着物をリメイクしながら、最後の端切れまで使い切った話。
たとえボロ布でも、少しでも見栄え良くよみがえらせようと、
美しい刺し子の文様を生み出していった話。
今でこそ伝統的な文化となって持ち上げられているけれど、
当時はそうするしかなかったんだという話。
でも文化とは、そういう必要に迫られた暮らしの知恵の中から生まれていくのだという話。
考えてみればパッチワークなどもそうですよね。
今では趣味でやるものも、それが生まれた背景は、
必要に迫られて、あるものを大事に生かしていった結果だったんですよね。
読み進めて気が付いたんですが、この本読んだの2度目でした(^^;
前回は、なんだかつまんないな~って思ったんだと思います。
印象がなかった。
けれど今回は、受け止める自分が変わったのか、
著者の言わんとする事にうなずける部分が多かった。
以前の私は、要らないモノはどんどん捨てて、
見た目ガチャガチャしたモノをスッキリした色形に入れ替えていく事が、
シンプルライフなんだと思っていたフシがあります。
だからこの本を理解出来なかった。
でもそうじゃなかった。
シンプルとは、今ある何かを別の新しい何かと入れ替える事や、
無印良品など、世の中でシンプルとされているモノに、暮らしを統一する事でもない。
シンプルとは、ただの流行や嗜好のスタイルではなく、あるモノを生かし切る生き方の事。
手軽な価格のシンプルなプロダクトが、いつでもどこでも手に入るからといって、
それらを加え続けているうちは、真のシンプルライフにはならないのです。
とは言え、モノが溢れる現代、不要だと思ったら潔く手放したっていいと思うんですよ。
でもただゴミにするのではなく、それを循環出来る方法も考えてみる。
布と違って、使い切るのが難しいモノも現代の家には多いですしね。
私自身は、いったい何をシンプルに出来ているのか、考えてみました。
食材。余計な食品を買わないから、これは結構出来てます。
洋服。これも結構出来てる。お気に入り少数を、繰り返し着て、着倒す。
けれど、布をウエスにして使い切るまでは出来ていないです。
私の場合、古着は寄付、売れそうなモノはリサイクルです。
家電は壊れるまで使う。
壊れるまで使わない家庭もあるんですよね、逆にカルチャーショック(笑)
家具は、ライフスタイルが変わって利用価値が減ってしまったものもいくつか持っているから、
今後はこれをリサイクルしたり、リメイクしたりしていけたらいいかな。
あるモノを生かす、使い切るって本当に難しいと改めて思います。
だからこそ、安易に家にモノを入れない事が大事なんですよね。
大がかりなモノ減らしはとっくに終わった今の暮らしだからこそ、
今後はより一層、加算方式ではないシンプルライフを目指していきたいなと思いました。
凪
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